当會は、中国武術を愛好する人々の同好会として、発足いたしました。
当會の目的は、中国武術(主に、趙玉祥老師から伝えられた山西車毅斎派形意拳)の
研究と継承にあります。
当會の名称は、中国の古典「四書五経」(*1)の中のひとつ、「易経」(*2)中の言葉に由
来します。
上記の言葉、「元いに亨る。」とは、「すべてはうまくいく」ということです。これは、武術を
練るのも同様に、積極的に練拳に励み、従順の徳を以って至順であれば、すべてはうま くいくということを意味しています。
当會は、この言葉の意味に掛けて、名称を「元亨會」といたしました。
これより当會は、同好会として活動し、またホームページ上にて、拳譜や拳理を公開し
ていくつもりです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
元亨會代表
平賀 泰行
(*1)四書五経・・・・儒家が修めるべきとされた経典の総称。四書は「大学」「中庸」「論
語」「孟子」の四つ、五経には「易経」「書経」「詩経」「礼記」「春秋」の五つがある。なお、 当會の研究する山西車氏形意門始祖、車毅斎先師は、拳論のなかに「中庸」の一節を 引用されるくらい、「中庸」に深く傾倒されていた。
(*2)易経・・・・五経の筆頭経典。「易経」は八卦掌や太極拳の理論の母体となった。
(*3)乾は、元いに亨る。貞しきに利ろし。・・・・「乾」とは「天」であり、男であり、「健」で
あり、積極的の徳の意。すなわち「積極的な徳をおこない、しかも操正しくあるならば、万 事上手くいく」という意味する。
(*4)坤は、元いに亨る。牝馬の貞にに利ろし。・・・・「坤」は「乾」に対する言葉で「地」、
「従順」の意。すなわち「従順の徳をもってし、しかも牝馬のように至順であれば、すべて は上手くいく」ということ。
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