2005年10月8日、茨城県立中央青年の家にて、趙玉祥老師が拝師式を挙行され
た。
拝師の儀式は、2002年の最初から今回で四回目となる。
温かみのある空気の中で、これから門下に加わる者を、参列者全員が祝い歓迎した。
筆者も門下の弟子のひとりとして、趙玉祥師父の後方に控え、今回門下に加わること
になった新しい弟子達の誓いの儀式の証人となった。
拝師の儀式は、小幡良祐氏の進行により進められ、これにより、新たに小川日出海
氏、庄司克己、明子夫妻の三名が加わることになった。
今回の拝師式では、諸事情により前回第三回拝師式において儀式に参加できなかっ
た大阪支部長、森達男氏、箕浦達弘氏両名の儀式をも同時におこなわれた。そして各 弟子や関係者らが団結して、今後も引き続き趙玉祥師父を守り立ててゆきたいと、誓い を新たにした。
【第四回拝師儀式入門者】
小川日出海
庄司克己
庄司明子
【第三回拝師儀式入門者】
森達男
箕浦達弘
敬称略
おめでとうございます。今後、益々の功夫の発展をお祈りいたします。
2005年10月8日から9日にかけて、茨城県立中央青年の家にて、趙玉祥老師率い
る日中伝統武術協会恒例の秋期合宿講習会が開催された。
この合宿講習会には、趙玉祥老師門下の弟子や学生、一般参加者等が、全国から集
まり、約60名が共に汗を流した。
講習会は三体式内功功法から始められた。
今回の合宿講習会は、形意十二路弾腿の講習であった。
遠路、はるばるやって来る講習者に対しての配慮から、趙玉祥老師は門内の高弟を
講習者の横に付け、指導が行き届くよう手配され、1路ごとに各動作を一式ずつ確認さ れた。
形意拳は「進みてまた進む。退きてまた進む」という拳諺に謳われるように、その攻防
に「進」の一字が求められる。
それゆえに、今回の講習では、形意拳の「進」の中に、どのように足技が組み込まれる
のかが課題であったが、上下の連環に加えて、虚実を用いた趙玉祥老師の説明に、講 習者らは真剣な眼差しで、それを理解していた。
武術においては反復することも、練拳の重要な要素となる。
講習者の中には、悪天候のため、気温が低く肌寒い日であったにもかかわらず、反復
練拳によって、身に着けたTシャツから、汗がしたたり落ちる者もいた。
趙玉祥老師の話によると、形意十二路弾腿は、門内の弟子のみに伝えられてきたも
のであり、その理に精通すれば、多彩な攻防が可能となるとのことであった。
尚、形意十二路弾腿の講習は、今回は、1〜4路までであった。このため、残りの5〜
12路は続けて2回に分けておこなう予定である。
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