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形意門十字輩釈義】〜形意門の正式な伝承者に伝わる十字輩〜
「字輩」とは、門内の秩序を保ち、門派の命脈を延続させるために定められた、漢字の
序列による伝承を示したもので、古来より伝統的にその門派の正式な伝承者にしか伝え られませんでした。
現在、本サイトの管理人、平賀は趙玉祥師父より「尚」字輩、山西車派布式形意門の
総帥、布秉全師爺より「武」字輩を賜り、継承しております。
今回、「字輩の深い意義を世に広めたいという」、布秉全師爺の意向もあり、形意門の
秘密の字輩について、趙玉祥師父に特別に許可をいただき公開いたします。
よく知られている有名な字輩に、董公海川先師の墓碑に刻まれた八卦門の「海福寿
山」で始まる字輩がありますが、上記の字輩は、形意門において、河北派・山西派の両 派共通で用いられている、字輩です。
伝統武術の世界では義気が重んじられ、字輩は絶対的なものであり、上下関係の秩
序を維持するために、厳しく定められてきました。「同門内において、自分の年齢よりも、 相手の年齢が下であったとしても、字輩が上位ならば年長者として尽くさなければならな い」という性質のものでした。
管理人が趙玉祥師父より字輩を賜ったとき、趙玉祥師父は「形意門の『字輩』は、伝承
の世代ごとに使う文字が決められており、正式に門をくぐることを認められ、自分から授 拳された伝承者にしか伝えてはならない」旨を承りました。
現在は、中国本土では広く公開され、また、布秉全師爺が形意門の字輩についての解
釈を公開されています。
布秉全師爺は、現山西車派布式形意拳の総帥であり、形意門の現在の最高字輩
「邦」を継承され、その系統は、始祖、車毅斎より、布学寛先師、布秉全師爺へと家伝と
して伝えられたものです。
管理人らは、布秉全師爺より「武」字輩を贈られ、2002年の来日時に直接その深い意
義について教わりました。
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