形意門十字輩釈義】〜形意門の正式な伝承者に伝わる十字輩〜






 「字輩」とは、門内の秩序を保ち、門派の命脈を延続させるために定められた、漢字の
序列による伝承を示したもので、古来より伝統的にその門派の正式な伝承者にしか伝え
られませんでした。

 現在、本サイトの管理人、平賀は趙玉祥師父より「尚」字輩、山西車派布式形意門の
総帥、布秉全師爺より「武」字輩を賜り、継承しております。

 今回、「字輩の深い意義を世に広めたいという」、布秉全師爺の意向もあり、形意門の
秘密の字輩について、趙玉祥師父に特別に許可をいただき公開いたします。



【2007年11月東京での布秉全老師来日記念講習会にて旗を贈られる】
左より筆者(平賀泰行)、布秉全師爺、趙玉祥師父、片桐陽氏、片桐巴ちゃん
提供:川越照美さん

華邦維武尚 社会統強寧



【拝師時に趙玉祥師父より「尚」字輩を授けられる】

 よく知られている有名な字輩に、董公海川先師の墓碑に刻まれた八卦門の「海福寿
山」で始まる字輩がありますが、上記の字輩は、形意門において、河北派・山西派の両
派共通で用いられている、字輩です。

 伝統武術の世界では義気が重んじられ、字輩は絶対的なものであり、上下関係の秩
序を維持するために、厳しく定められてきました。「同門内において、自分の年齢よりも、
相手の年齢が下であったとしても、字輩が上位ならば年長者として尽くさなければならな
い」という性質のものでした。

 管理人が趙玉祥師父より字輩を賜ったとき、趙玉祥師父は「形意門の『字輩』は、伝承
の世代ごとに使う文字が決められており、正式に門をくぐることを認められ、自分から授
拳された伝承者にしか伝えてはならない」旨を承りました。

 現在は、中国本土では広く公開され、また、布秉全師爺が形意門の字輩についての解
釈を公開されています。

 布秉全師爺は、現山西車派布式形意拳の総帥であり、形意門の現在の最高字輩
「邦」を継承され、その系統は、始祖、車毅斎より、布学寛先師、布秉全師爺へと家伝と
して伝えられたものです。

 管理人らは、布秉全師爺より「武」字輩を贈られ、2002年の来日時に直接その深い意
義について教わりました。



【山西車派布式形意門布秉全師爺より字輩を賜る】



【筆者らは「武」字輩を授けられた】

 布秉全師爺から贈られた形意門十字輩の解釈を、当サイト、「元亨會ライブラリー」に
てPDFファイルにてアップしてあります。


PDFファイルはこちらから↓
山西車派布式形意門の総帥、布秉全師爺による、「字輩の解釈」
InfoZero E-Book SEARCHの検索窓に「形意」と入れてご検索下さい。





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