|    
           甲乙共に右交手式より、甲は右手で乙の右手首をつかみ、右方へ引く。この時、同時 に甲は右足を乙の右足後ろに挿入し、左掌で乙の腰を推し、乙が甲の右足につまづい て後ろに仰向けに倒れるようにする(図,19)。  
           乙はすぐに右足を後ろに撒(ひ)き、同時に右手で甲の右手首を握りかえし右後ろに引 き、左掌で甲の腰を撃つ(図,20)。  
           甲はすぐに左後ろに向かって右足を進めて転身し、再び左方に腰をひねって、左腕で 乙の左手を後下方向に打ちはらう(図,21)。  
           これに対して乙は甲の頭部を左手背で打つ(図,22)。  
           甲は左腕で反対に、乙の左掌を打ちはらう(図,22)。   
           甲乙共に同時に右後方に転身し、左足を進めて左で穿掌回身して右交手式となる (図,7〜10)。 
           要点・・・(1)甲は足を進め乙の右足を引っかける時、上体が後ろに仰がないようにす る。 
           (2)乙は甲に腰を推される時、すばやく身を縮め、右足を引き抜いて体を転じ、その右 腕を引きかえし、甲の重心を右足に移動させ、左掌で甲の腰を推撃する。これらの動作 は円滑に協調し、全身の力をこめる。 
           (3)甲はすばやく転身し、乙の腕を打ちはらい、乙の撃腰から逃れる。 
           (4)乙の、甲の頭部を打つ(劈掌)動作は大きすぎないようにする。この時、乙は肘を 軸とし前腕をめぐらせて甲の頭部を打つ。 
           (5)甲は体をわずかに屈して、乙の掌をすばやく迎え撃つ。 
           (6)横に引いて敵をさえぎり(横?)腰を撃つ(撃腰)、後方に打ちはらう(後格)、これら すべての動作の一式、一式は連結しなければならず、力を入れすぎて身体が硬直する ことを避けること。 
  |